後輩とトイレで……
この頃、よく利用するトイレがある。使用目的は違うのだが。
「豊来、やめっ」
「連絡を無視したら、キスをすると言いましたよね?」
たしかに前に言われたような気がするが、関係なくキスをするだろうと言いたい。いや、今は舌を絡めている所なので言えない。
「んぅ、んん」
「ふ、文辻さん、ん、キスに、よわいですよね」
キスの合間にそう言うと、下半身へと手を伸ばす。
「今日は、ダメ」
それでなくとも見境がない男に休日は抱きつぶされたのだから。
「ここでは入れませんよ。しゃぶらせてください」
キスをしながら、しかも少々、頭の中がぽやっとしているところに言われて反応が鈍る。
「ん……ん?」
相変わらず手際がイイ。あっという間にズボンは下ろされて下半身が晒されている。
「ちょ、だめだっ、て」
「ほら、すぐにかたくなっちゃって。期待してます?」
「期待なんてっ」
「いただきまーす」
大きく口を開けて。豊来が文辻のものを咥えた。
よくぞ入りきるなと思っていたところにある言葉を思い出す。
「気に入ったものは口いっぱいに……入れたく?」
その言葉に反応し、口の中から一旦引き抜かれる。そしてにぃ、と口角を上げた。
文辻のアレが好き、ということ。
「食べ物じゃ、ないっ」
アイスを舐めるように舌を動かし、時に口の中に含んで吸い上げる。
文辻の耳にはいるのは自分のを舐めている豊来からの音が厭らしい。
「は、もう、はなし、て」
そろそろ達してしまいそうだ。
それでも話すところかさらに刺激されて我慢できずに口の中へと放ってしまった。
「あっ」
口の中に放ったものを出すよにというがごくと喉が鳴る。
飲んだ。あれを。
「わー、ばか、飲みもんじゃないぞ」
「ん、珍味みたいな?」
「何言ってんだよ」
うがいをしろというけれど、それは頑固拒否しますと首をふるう。
「うわぁ……」
そこまでするのかと若干引いてしまった。
「それよりも、俺にもしてほしいなぁ、とか」
「するか!」
「えぇ、俺のはきっと甘いですよ」
「あぁ!? イケメンだから美味いとか思っているのか。ばっかじゃねぇの」
半分キレ気味に言うと、冗談ですと馴れ馴れしく後ろから抱きしめてくる。それをどうにか引きはがした。