獣人、恋慕ノ情ヲ抱ク

成人の儀

 成人の儀とパーティが終わり、ランベールと共にシリルの部屋へと向かう。
 いまだパーティの余韻が残り、気分が高揚している。
「シリル、随分と嬉しそうな顔をしているねぇ」
 ランベールの手が触れ、その手に自分の手を重ねてた。
「あぁ。こんなに嬉しい成人の儀はない」
「そうだね」
 大人になった喜び、そしてランベールに求婚されたということをパーティの招待客に公表できた。
「ランベール、今日は一緒にいてくれるのか?」
「あぁ。輿入れはもうしばらく先となるが、これからは部屋に泊まることも許されている」
「そうか。この前の続きもできるのか」
「もちろんだよ。シリル」
 そんなに待っていてくれたのかいと聞かれて、顔が熱くなる。
 はしたないと思われてしまっただろうか。
「欲しがってもらえてうれしいよ」
 といってくれた。
「ランベール」
 互いの鼻先にキスをし、そして唇に触れる。
 何度も口づけし、そして舌を絡ませあう。
「シリル、愛しているよ」
「僕も、愛してる」
 ランベールの手がボタンに触れ服を脱がされる。
「ランベール」
「あぁ、ずっとこうしたかったよ」
 その感触を楽しむように身体を撫でていく。
「ランベール、くすぐったい」
「やっと君の身体にそういう意味で触れてもいいと思うとね」
「身体には触れていただろう?」
「まぁ、そうだね。だけど、いやらしい触り方はしていないよ?」
 と乳首へと指が触れた。
「ふっ」
 押しつぶしたり摘まんだりされているうちに、びくっと身体が跳ね上がる。
「え、なに」
「あぁ、よかった。感じるようだね」
 片方を摘まみ、片方を舐められる。
「や、ランベール、じんじんする」
「きもちいいみたいだね」
「ひぃっ」
 頭の中が惚けてくる。身体は甘くしびれ、舌と指が気持ちよくて胸を張る。