糸が紡ぐ、刺繍と彼

登場人物

◇ヴェルネル: ・18歳。私生児。黒髪で痩せている。貧相。背は高い。タズリー家を名乗ることを許されていない
◇セルジュ・フォンティーヌ（王子の時の名前はセルジュ・ラ・フォンティーヌ・スヴァルツ）: ・20歳。スヴァルツ王国の第三王子。のちに辺境伯。王族らしい人だが、腹黒いところも
◇フレット・ボスマン: ・20歳。セルジュの護衛騎士で学園時代の友人。頼りがいのありそうな見た目。人懐っこい。伯爵家の三男
◇アルフォンス・コーネイン: ・20歳。セルジュの補佐官。学園時代の友人。長髪でモノクルをしている。優しそうに見える。侯爵の五男

伯爵家の美しきバラと可愛い小鳥

◇アレッタ・タズリー

・18歳。美しきバラと呼ばれている。金色の髪を緩やかに巻きつけ、色気のある目元をした気遣いのできる優しい令嬢

◇レナーテ・タズリー

・16歳。銀色のサラサラとしたストレート髪とぱっちりとした瞳をもつ。ふわふわと甘いお菓子のようなかわいらしさがあり、保護欲をかきたてられる

＜その他＞

・デニス・タズリー…伯爵家の当主。容姿だけはよい
・ララ…アレッタの侍女
・レア…レナーテの侍女だが裏切る

補足

＜スヴァルツ国＞: 大国の一つ。男子のみ同性婚を許されているが、政略的な関係であり、養子に入らぬ限り三男以降は子供を作るのが許されない。昔、跡継ぎの座に自分の子を継がせようと兄弟とその子供を襲った事件があったからとか。
＜刺繍＞: スヴァルツ国の刺繍は西のスヴァルツ、東のナカコクというくらいに有名